高尿酸血症(痛風)とは

高尿酸血症(痛風)イメージ

尿酸値が高い状態になると尿酸が結晶化し、針状の結晶が関節内に沈着します。白血球が結晶を異物と認識し攻撃すると、患部は腫れ、激痛に襲われるようになります(痛風発作)。
痛風は、どの関節にでも発症する可能性があります。大半は足の親指の付け根で起こりますが、それ以外にも手首、肘、膝、踵などで起きることがあります。痛風発作は発症から24時間がピークで、治療をしなくても3~4日で症状は改善しますが、再発することが多々あります。尿酸値が高くても必ず痛風発作を起こすわけではありませんが、尿路結石や腎障害(痛風腎)、動脈硬化による脳梗塞や心筋梗塞などの合併症を発症するリスクを高めます。
尿酸値が高い場合は、一度当院にご相談ください。

治療について

治療には生活習慣の見直しが必要です。尿酸値を上昇させるプリン体を多く含む食品(カツオ、レバー、魚卵 等)や飲酒を控えるようにします。また、有酸素運動を適度に行うことも良いとされています。薬物治療は、尿酸の生成を抑制したり、尿酸の排泄を促進させる薬を使用します。
痛風発作がみられる場合は、尿酸値を下げる薬は使用せず、コルヒチンやNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)、ステロイドなどを使用します。