甲状腺疾患とは

甲状腺疾患イメージ

甲状腺とは喉ぼとけの下にある臓器で、蝶が羽を広げたような形をしています。ここから甲状腺ホルモンが分泌されて、新陳代謝を促進させる働きがあります。ホルモンの量は脳下垂体からの指示で一定に保たれていますが、何らかの原因で過剰に分泌されたり、不足したりすると、様々な症状が現れます。女性の患者が多いのが特徴ですが、年々男性の患者も増えています。

甲状腺疾患は、大きく3つのタイプに分類されます。1つ目は、甲状腺の機能異常で、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症(バセドウ病、無痛性甲状腺炎など)と分泌が不足する甲状腺機能低下症(橋本病など)に分けられます。2つ目は、甲状腺の炎症で、亜急性甲状腺炎、急性化膿性甲状腺炎などがあります。3つ目は、甲状腺の腫れ(腫大・腫脹)で、全体が腫れるびまん性甲状腺腫と腫瘤ができる結節性甲状腺腫に分けられます。腫瘤にはのう胞、線種、良性腫瘍、悪性腫瘍があります。

一口に甲状腺疾患と言っても様々な病気があります。これらでみられる症状は、更年期障害、糖尿病、高血圧、うつ病といった病気でもみられるため、他の疾患と間違いやすいのも特長です。甲状腺疾患が疑われる場合は、一度当院にご相談ください。

*小児期の甲状腺疾患には対応していません。16歳以上からが対象になります。